ヘミシンクでは、セッション中だけでなく、そのあと日常のなかで起こってくることなどに対しても意識をおいておくことが大切なのですが、いつも意識しておくことなど到底できません。
そこで、すべてを記録しておくことでいつでも見返すことができるようにしておくのです。
すべてと言いましたが、具体的には次のようなものです。
- 日付・何のCDを聞いたか
- 自分で思ったこと・考えたこと・感じたこと・ふと思い出したこと
- 体の感覚・イメージ・ヴィジョン・音・匂い
- 投げかけた質問とその後に得た体験
- 雑念として片づけたくなることも含めすべて
起こったことを、その瞬間に記録する方法として、おなかの上や体の横にノートを置き、目をつぶったままその場で書き取るのがおすすめです。
アイマスクをしたまま、見ないで書くわけですから、はじめのうちはミミズがはったような字になってしまったり、同じところに重ねて書いてしまったりするかもしれませんが、何回かやっているうちに、記録として後からも読めるくらいに書けるようになります。
また、書くことで集中が途切れ、せっかく得ていたものが消えてしまうかもしれないという心配をもたれるかもしれませんが、何度かやっているうちに体験を得ながら記録するということが同時にできるということにお気づきになるでしょう。
とにかくこれは、慣れれば必ず誰でもできるようになります。
トレーニングを積んでいくうちに、いつしか当たり前のようにできるようになるので、ぜひチャレンジしていただければと思います。
体験を得たと同時にその場で書き取っていくこの方法ができるようになると、今までいかに多くの情報を流してきてしまっていたかが分かるでしょう。
なるべく大きな字で書くようにしてみてください。
また、書いた記録が重ならないように、1ページの中で3~4つ書いたら次のページにいくようにするとよいでしょう。
たとえすべてを書けなくても、キーワードだけ書いておくことだけでもよいです。
例えば、犬が来て顔をなめ、目の前のご飯を食べ、走り回ってそのまま行ってしまうという一連の流れを受け 取ったとしましょう。
その流れの全部を書かずに「犬」と書いておくだけで、後から見直したとき、そのキーワードから全体を思い出すことができます。
さらにこの方法を実践できると、得た体験について、最後まで覚えていなくてはというプレッシャーからも解放されます。
一度記録にとってしまえば、安心して次の体験に集中することができるという利点もあるのです。
まずは、できる範囲でやってみてください。楽しめる範囲で行なうとよいでしょう。
この作業の継続は、体験の明確化にとってとても大きなメリットとなるでしょう。