「ヘミシンク」とは、ある特殊な音響技術のことです。
この音響技術を使用して作られたCD(ヘミシンクCD)を聞くと、
・深くリラックスした状態
・熟睡している状態
・頭がはっきりと冴え、物事に集中している状態
など、さまざまな意識状態を体験できるというツールです。
ヘミシンクCDを聞くと自然にそういう状態に導かれますので、短時間で、効率よく必要な意識状態を得ることができるのです。
このように私たちの実生活の中で活用できるヘミシンクですが、実はそれだけではない、ある「特殊な」状態へも私たちの意識を導く可能性があることがわかったのです。その「特殊な」状態とは、「変性意識状態(Altered state of consciousness)」と呼ばれる意識状態で、一般的には、日常的な目を覚まし起きて活動している意識状態と、熟睡状態以外の意識状態の総称といわれています。
この言葉は、モンローと一緒にヘミシンクの研究に取り組んだチャールズ・T・タート博士が作った言葉です。(タート博士による正確な変性意識状態の定義は、「体験者が、自分の意識が通常の動きと根本的に違うと感じるような、精神機能の全体的パターンが質的に変化した状態」です)
その変性意識状態の中での体験例を挙げると、体外離脱や、ガイドなどの非物質の知的生命存在たちとの交信、過去世体験、死後世界体験や亡くなった人との交信、宇宙生命体との交信など、普通では考えられないような体験が報告されているのです。
つまりヘミシンクとは、「そのような世界を体験するにあたり、特別の素質や要素を持った人のみにその能力が開花するわけではなく、トレーニングを積み、ご自身の開花のタイミングさえくれば、だれでもそれらの体験を得ることができるという可能性を、大きく広げ、サポートしてくれるツール」でもあるのです。
つまりこのヘミシンクは、自分のなかではまだ可能性でしかないそういった世界を、「既知」とするための探索ツールといえるでしょう。その可能性の内容は人それぞれ違うものですし、得た体験については正解や不正解もありません。探索し、体験を得るということは(その体験から得たものを他者に対しフィードバックすることも含め)、基本的にすべて自分自身に対する行為であり、自分にとっての「未知なる可能性」を「知っている」状態にまで自身の確信を高めていくことなのです。
そのためには、なにはともあれまず体験を得られるようにならなくてはなりません。しかし、期待した成果がなかなか得られないことのほうが多いと思います。
ヘミシンクCDを聴きさえすれば、すぐに体験が得られるとは限りません。基本的にヘミシンクは、時間が、そしてトレーニングが必要なものだとご理解ください。個人差がありますが、地道に続けているうちにいつのまにか少しずつ体験への準備が自分の中に整っていき、やがてそれが開花するのです。
ですから、ポイントは、
「目的意識をしっかり持ち」
「焦らず、自分のペースで」
「楽しみながら、トレーニングを継続させていく」
ことだと思います。
この「楽しむ」意識は、モンロー研究所でもヘミシンクを続けていく上で、重要な要素だと言っていますし、ヘミシンクの生みの親、ロバート・モンローもそのモチベーションを維持させた一番の理由は、「好奇心」だと言っています。
さらにモンローはその著書のなかで次のようにも言っています。
つまりヘミシンクから得た体験を日常のなかで役立たせてこそ、体験は意味を持つものになるのです。得たものを、現実世界の「行動」で表現していくことが大切なのです。これは、TSTが目指す最も重要なポイントです。
ヘミシンクの可能性やそこから得られる非物質世界での体験は、まだまだ未知のことが多いです。その未知を既知とし、意味あることにしていくのは、ほかでもない、あなたご自身です。そしてそれを手助けしてくれるツールが、ヘミシンクなのです。